独白に近い自己紹介

はじめまして、ではない人のほうが多いくらいの公開範囲だ、とは思うのですが、ほとんどの人が僕という人間を大きく勘違いしている気がしてなりません。

まず、僕は極めて能力の低い人間です。卑屈とか謙遜ではなく、運動も勉強もギターも歌も、自分の中で最大限練習してやっと55点くらい。練習しなければ30点にも満たない、ギリ障がい者には分類されなかったものの、出来損ないの部類であることは間違いないです。

得意に見えている人もいるかもしれない、人間関係の構築、コミュニケーション能力も、ゲーム実況者のキヨや、好きな芸人さんの話し方をノート三冊分ほどまとめて、ある種の大学デビュー的な方法で身につけた、付け焼き刃のようなものです。

他人に優しくするのは、なんの取り柄もない自分の、唯一誇れる善性を守りたかったのが八割、利益になりそうだという計算高さが二割。アイデンティティの確立と他人に頼る気満々の激弱メンタルによるもので、強い目標やぶれない芯があったわけではありません。

正直こいつといて面白くないよね、と思われている時があることも自覚しているし、なにもできないからこそただ黙って人を眺めていることしか出来なかった経験から、その人がどのような心の動きで、誰のことをどう思っているかかなりはっきりとわかります。世に溢れる感情は明らかに負の比率が大きくて、すげー苦しかったです。

その苦しいをまぎらわす、というか鎮痛剤みたいな感じでその場の楽しいを求めてとりあえず飲みに行ったり、遊んだり、バカになって笑われたり、心から笑えていると錯覚するような日々を送れるように心掛けていました。

だけどやっぱり窮屈で、ひとりになりたいのに、誰かといないと心細くて、また同じことを繰り返して、学ばねえなあ、と自尊心がまた傷ついて。

そんなくそネガティブとか根暗とかいわれそうな文章をここまでかいておいて、どころか人からみればなにもない状況は変わらないにも関わらず、今僕はわりと浮き沈みなく、平穏に生きられています。

その過程を旅の日誌みたいに残しておきたくて、それでいて似た部分があるひとはかならずいる、と思うので。ふと、思い立ったときまた書きたいと思います。